今回の施設をさせて頂くきっかけになったのは、私の母にあります。
幼い頃に父を亡くした私たち子供を、母は女手一つで寝る間も惜しん
で働き、育ててくれました。
その母が、近頃すっかり齢を重ね、ポツンと一人家で佇んでいる小さ
な後姿を見たときに、何ともいえない切ない思いと、寂しさが思わず
込み上げて参りました。
老いる事の現実を改めて感じた瞬間でした。
誰にも親はいる。そして私もいつかは老いる。
その時に、どんな思いを抱いているのだろうかと考えたとき、この町
に生まれ、この町に活かされ、この町に恩返しが出来る自分でありた
いと考えるようになっていきました。
そして、町から地域に、地域から日本に、優しさと温もりが一丸とな
って支援という形でサービス提供できることを目指したい。
それが今自分に与えられた使命だと感じております。